あなたの心にいる人は… (完)
「葵？！大丈夫か？」


なんとか呼吸を整えようとしたのにうまくいかない


「落ち着け。ゆっくり息しろ」


背中をさする廉の手の温かさにやけにほっとして涙が溢れそうになった


でも


ふと見上げた廉の目は


道の向こうに向いていて


涙は不安に変わった







この手を離したら、、、



廉はお姉ちゃんに行っちゃうかな、、



この手を離したら、、



廉はお姉ちゃんと、、、
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