あなたの心にいる人は… (完)
「廉を愛した気持ちは嘘じゃない」


「じゃあなんで俺に言わなかった?言えなかった?」


「廉と一緒になろうって何度も覚悟を決めようとした。運命に逆らわない生き方をしようって、、、でもできなかった。彼を愛する気持ちを抑えられなかった。」


廉は悲しそうにうつむいた


「私にも言えなかった?」


「葵にはわからないから。生まれてからずっとからだが弱くて皆に心配されて、生きてるだけで喜ばれて、何も期待なんてされない葵には。」


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