あなたの心にいる人は… (完)

「私ずっとうらやましかった。お姉ちゃんが眩しかった。」


「、、、」


「元気で優しくて、、、みんなから好かれて。もしかしたら知らないうちに、ずっとやきもちやいてたのかも。みんなから心配しかされない自分の体に苛立ちながら。」


お姉ちゃんの瞳からは涙が溢れていた


「ごめんね。なんにもわかってなかった。お姉ちゃんのこと。自分のことばっかりで、、本当にごめんなさい。」


「お姉ちゃんも葵がうらやましかったよ、、。いつもみんなから注目されて、心配されて。お姉ちゃんは、ちゃんと生きなさいって期待ばかりされて、、この前あんなひどいこといっちゃったのも、葵がうらやましかったから。ごめんね。本当は、葵が大好きだよ。」


「私もお姉ちゃんが大好き」


私たちはぎゅっと抱き締めあった


「お姉ちゃんのにおいだぁ～」


「もうっばか。」


泣き笑いしながら強く強く抱き締めあった