あなたの心にいる人は… (完)
「どうした?」


「なんでもありません」


「敬語じゃなくていい」


「なんでもない」


「そうか」


廉は振り返りもせず部屋から出ていってしまった


彼の愛を感じられるような言葉が欲しい


愛を感じるような目で見てほしい


そんな私の気持ちはいち度も叶うことはなく願えば願うほどにこころの痛みが増すだけ


分かっているのに自分の気持ちをコントロールできないことが悔しい


廉を思えば思うほどこころが痛む




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