あなたの心にいる人は… (完)
~♪


「もしもし廉?」


突然なり出した携帯をとると廉からの着信だった


『葵すまない。今夜は帰れなさそうだ。急変しそうな患者がいて離れられそうにない。』


え~せっかく作ったのに


「わかりました」


『連絡がギリギリだったからもう用意していただろう。毅にもすまないと伝えてくれ』


「はい。」


今夜は気合いをいれて私が作ったのに


『俺がいなくてもちゃんと夕飯を食べてから勉強するんだぞ?』


「はい…」


『どうした?』


「なんでもありません。頑張ってくださいね」


『最近……』


電話を切ろうとしたとき廉にふいに声をかけられてもう一度耳に携帯をあてた
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