あなたの心にいる人は… (完)
次の日目が覚めてもからだのだるさは変わらなかった


どうしたんだろう…


吐くものもないのに吐き気がする…


よりによって今日は廉との時間が長いのに…


『コンコン』「朝食ができました」


「はいっ!」


行かなきゃ…


なんとか部屋を出るとすでにそこには廉が席についていた


寝室から出た私にちらりと目を向ける


「顔色が悪いですね。気分はいかがですか?」


「なんともありません」


毅の言葉に焦ってうつむきなから廉を見ると廉はこっちを見ていなかった


席につくまでの距離すら遠く感じる


なんとか席についた
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