あなたの心にいる人は… (完)
目が覚めると病院のベッドの上だった


右手には点滴


「起きたか?」


隣には廉がいた


「ごめんなさい。迷惑かけて」


「貧血がひどいから検査入院することになった。2・3日入院だ」


「……」


「なくほど嫌か入院が」


涙が溢れて止まらない


悔しくてむなしい…


「着替えは葵のお母さんが持ってくるそうだ」


「……」


「泣くな。仕方ない。チアノーゼが出てる。血中酸素が余計に減るだろ」


そんなこと言われても止まらないよ…
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