あなたの心にいる人は… (完)
「葵」

いつの間にか眠ってしまった私を廉が優しく起こしてくれた

「ごめんなさい寝ちゃいました」

「いや。着いたんだ。行けるか?」

「はい」

ついた先は

「ホームセンターですか?」

「あぁ」

なにか必要なものでもあるのかな?

不思議に思いながら着いていくと廉は迷わず材木コーナーに行った

次々に木をカートにのせていく

「なにか作るんですか?」

「あぁ」

廉はそれ以上のことは教えてくれない

でも時々難しい顔をしたり

にやけたりしながら買い物をする廉はいきいきとしていて

いつまでも見ていたいと思った
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