あなたの心にいる人は… (完)
とても落ち着いた雰囲気のカフェ

廉は迷わずにオムライスをたのみ私の分もオーダーした

オムライスがくるまでの時間は外の景色の美しさであっという間に感じた

「親父も病院の仕事が忙しかったから、一緒に出掛けたことなんて本当に少なかったんだ。」

外の景色に目を向けたままで廉は話始めた

「親父と出掛けた思いではここへきてオムライスを食べた事くらいだ。子供の頃は遊園地や動物園がいいと思ってた。でも今になって親父がここへ来たがった意味がわかったよ。」

「いみ?」

「機械に囲まれてたくさんの人の中、失敗の許されない仕事をしてると毎日神経が参りそうになる。休みの日くらい人の少ない、自然に囲まれたところで時間を気にせずうまいものを食べたい。」

廉の今まで見たことのない一面をまた見ることができた

廉の言った絶品というオムライスは本当に美味しかった


とろとろ卵のデミグラスソース仕立てのオムライス

廉は私が残した分もペロリと平らげ満足そうだった

廉は、、、何がしたいのかな、、、
どう思って私をここに連れてきたのかな、、、
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