あなたの心にいる人は… (完)
「だからそいつにしたんだ」


「へ?」


家の前


寝ぼけ眼で廉を見た


「葵ににてる気がした。二人ならベストパートナーになれるよ」


廉の言ってることが理解できた訳じゃないけど


寝起きで顔をこする子犬は


「あったかい、、、」


「、、、当たり前だ。小さくても生きてる」


廉は子犬を見ながら表情をくもらせた


「どんな命も俺には大切だ。医者だからこんなこと言うんじゃない。」


子犬がどんどんと揺れる


子犬が揺れている訳じゃない


私の瞳に涙が満ちて勝手に波打つから、、、
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