*片思いfiction*
「そんなこと、あるわけないじゃんっ!!

 私はね、ずっと藤井くんのことが好きだったんだからっ!!」


本当のことを、言ってしまった。


振られたら、どうしよう。

明日から、避けられたりしたらーー...


「はっ!?
 マジで!?」


驚きを隠せないような声で、藤井くんは私に振りむかえった。


そんな、驚くことなの?


私が、藤井くんのことを好きなのがー...

そんなに、不思議なことなの?


「ねぇ、藤井くん。

 あなたの気持ち、教えてよ。」



ストレートに、嫌いって言って。


そしたら、諦められるから。

想いに、けじめをつけることができるから。
< 12 / 25 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop