あたしの甘ーい幼なじみ



「…そう、見えてた?」


「うん。だから久賀を選んだんだよね?」


「…うん。」





きっとそう



誰よりも終聖のことが大切だから



だからあたしは―――


終聖の手をとったんだ






「じゃあ、その久賀くんを捜すとしますか」


「うん、そうだねっ」








終聖があたしの手を離さないでいてくれるってことを感じることができたから





「その前に、もう一回ウォータースライダー行っていい?」


「え、だ、だめだよ!またはぐれちゃう」


「あ、そっか。ごめん」





だから終聖お願い


あたしのこと、離さないでね―――




< 288 / 536 >

この作品をシェア

pagetop