あたしの甘ーい幼なじみ



「羽衣子」


「う…ん?」





唇を離すと、息が荒い羽衣子が俺を見た



羽衣子の首に手を回す



シャランッ





「……?これ……」







首に下がった、ピンクゴールドの小さなリボンの形のネックレス



遊園地の小物ショップで買ったものだ






「はぐれちゃったのは、もしかしてこのせいだったの?」


「……ん」


「馬鹿ぁ」






笑顔になったと思ったら、今度は涙を流し出した



ころころ表情が変わるやつだな





「羽衣子、聞いてくれる?」


「……うん」


「俺、本気で羽衣子が好きだよ」


「うん。知ってるよ」








何回も聞いたから、と照れながら羽衣子が笑った




< 295 / 536 >

この作品をシェア

pagetop