あたしの甘ーい幼なじみ
「羽衣子」
「う…ん?」
唇を離すと、息が荒い羽衣子が俺を見た
羽衣子の首に手を回す
シャランッ
「……?これ……」
首に下がった、ピンクゴールドの小さなリボンの形のネックレス
遊園地の小物ショップで買ったものだ
「はぐれちゃったのは、もしかしてこのせいだったの?」
「……ん」
「馬鹿ぁ」
笑顔になったと思ったら、今度は涙を流し出した
ころころ表情が変わるやつだな
「羽衣子、聞いてくれる?」
「……うん」
「俺、本気で羽衣子が好きだよ」
「うん。知ってるよ」
何回も聞いたから、と照れながら羽衣子が笑った