あたしの甘ーい幼なじみ
「…ごめんね、羽衣子ちゃん」
そんなあたしを、心配そうに清瀬くんが見た
「えっ?ううん大丈夫。どうしたの?」
いけないいけない
別れてもなお、心配かけるわけにはいかない
「あ、これ持ってきたんだ」
差し出された紙袋
あれ、これって
「もしかして、制服?」
「うん。久賀くんに。遅くなったけど、夏冬どっちも入ってるから」
「わざわざありがとう。」
紙袋を受け取る
忘れてなかったんだ、あの約束
「そういえば、久賀くんいないみたいだね」
「え?」