あたしの甘ーい幼なじみ
「失礼しまーす」
誰もいない保健室
放課後、ここを使う生徒はめったにいないし人も来ない
シーンと静まり返る部屋
ベッドが置いてあるところは、1つだけカーテンが閉まっていた
たぶんあそこに寝てるんだよね
「もしもーし」
カーテン越しに声を掛けてみる
「………」
反応なし
寝てるのかな?
シャッとカーテンを開けると
あ、寝てる
気持ちよさそうに眠る終聖の姿
そこにいつものような意地悪さはなくて
なんだ、寝顔はかわいいじゃん
あどけない子どもみたい
「ふふっ」
あ、笑っちゃいけないや
起こさなきゃ