あたしの甘ーい幼なじみ


「ありがとね。サイズもぴったりだ」


「よかった」


なんで俺なんかにそんな笑顔をくれるんだよ


沈黙が流れる



こんなことを言いに来たんじゃないんだ

もっと他に――…


「それで?」


「え?」


目が合った


「本当は、そんなこと言いに来たんじゃないんだろ?」


なんだ、気づいてたんだ

なにもかもお見通しってわけか


本当は


「あのさ。」


「うん」


「悪かったな」



謝りに来たんだ



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