あたしの甘ーい幼なじみ
「あれ……」
虚ろな目を開けると、窓の外は明るい
朝?
あれ、あたし寝ちゃったんだ
うーん…よく寝た
背伸びをして、起き上がろうとしたとき
「……っえっ?」
起き上がらない体
しかもなんだか重い…
よくよく見ると…
体をガッシリ包んでいる終聖の腕
え…え…え…
「きゃあああ!!!」
「…っ!なに、うるさい…」
「ははは、離してーっ!!」
まさかまさかあのまま
同じベッドで寝てたのっ!?
「………」
動かない終聖
あれれ?
「終聖??」
「…も1回寝る」
はぁぁ!?
なに言ってんのー!!
寝ぼけてないで離してから寝てください!!
「お願いっ学校遅れちゃうっ!」
見ると、時計はもう学校に出なくてはいけない時間を指していた