あたしの甘ーい幼なじみ
「……あぁ、そっか…」
腕の力が緩まるのを感じ、あたしはサッと逃れた
な、納得してくれたんだ
まったく…病人なのにすごい力だったわ
あ、そういえば
「終聖、今日は学校休むでしょ?」
「……ん」
そうだよね
こんなんじゃ学校行けないよ
「じゃあ、ゆっくり休んでね。」
「おー…」
いつもみたいに声に覇気がない
病人は狼をもやっつけるのね
それにしても
清瀬くんと別れてから、いつも終聖と一緒だったら道のりを1人で行くのかぁ
「…気が重いなぁ」
弱々しい声を聞き、あたしは部屋の扉を閉めた