あたしの甘ーい幼なじみ



あれ……?


1人だと遠い道のりを過ぎ、たどり着いた学校


そこで、人生初の問題が発生してしまいました


「上履きが、ない…?」

スッカラカンの靴箱を、もう一度覗き込む


番号を確認して念のためまわりの靴箱も見る


ここ、あたしの靴箱だよね?


なんでないんだっけ

昨日どこかに置いてきちゃった?いやいや、そんなことは…



「困ってるよ、あいつ」

「いい気味ー」



頭を傾げるあたしの後ろを通り過ぎる、女の子達


え、それってまさか…


いやいやまさかね


空っぽの靴箱に履いていた靴を押し込み、あたしは教室に向かった




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