あたしの甘ーい幼なじみ
「どうしたの、こんなとこで」
迷い込んじゃったかな?
ここは体育館裏
お昼休みでも人気がまったくない場所。だからあえてここを選んだのに…
「ミシェルちゃんに見られちゃったかぁ」
「ミャー」
うん、って言ったのかな
でもこれは
「2人だけの秘密ね」
「ミャー」
返事してくれたみたい
「じゃあ、校舎に戻ろっか」
「ミャァー」
「よしよし」
ゴロゴロと喉を鳴らすミシェルちゃんを抱き上げたそのとき
ガサガサッ
体育館裏は森になっていて、その中から物音が聞こえてあたしは体を強ばらせた
「………っ!?」
ガサガサッ
な、なんかこっちに近づいてきてない?
ガサガサッ…ガザッ
と、止まった
クマ!?それともイノシシ!?
ミシェルちゃんを守るように包み込む
い、命だけは助けてくださいー!!