あたしの甘ーい幼なじみ



「どうしたの、こんなとこで」


迷い込んじゃったかな?


ここは体育館裏

お昼休みでも人気がまったくない場所。だからあえてここを選んだのに…



「ミシェルちゃんに見られちゃったかぁ」


「ミャー」


うん、って言ったのかな


でもこれは


「2人だけの秘密ね」


「ミャー」



返事してくれたみたい


「じゃあ、校舎に戻ろっか」


「ミャァー」


「よしよし」




ゴロゴロと喉を鳴らすミシェルちゃんを抱き上げたそのとき



ガサガサッ




体育館裏は森になっていて、その中から物音が聞こえてあたしは体を強ばらせた




「………っ!?」


ガサガサッ


な、なんかこっちに近づいてきてない?



ガサガサッ…ガザッ

と、止まった


クマ!?それともイノシシ!?



ミシェルちゃんを守るように包み込む



い、命だけは助けてくださいー!!








< 373 / 536 >

この作品をシェア

pagetop