あたしの甘ーい幼なじみ
「そうなんだ。僕はミシェルといるほうが落ち着くんだけどなぁ」
「そうなの?仲良しなんだね」
ライアンくんとミシェルちゃん、なんだか似てる
仲良くなると見た目も似ちゃうのかな
「2年になるかな。僕が初めて日本に来たときからだから。」
ライアンくんが目を細めた
「初めて日本に来たとき?」
「うん。中学校3年生のとき。中学校はここじゃないところに通ってたんだけど」
「だけど…?」
「中途半端な時期だったから友達と馴染めなかったんだ。そんな僕に、初めて友達ができたんだ。」
「その子がミシェル?」
「ううん、違う。その友達が進めてくれたんだよ。ミシェルを飼うこと」
ライアンくんがミシェルちゃんを撫でると、ゴロゴロと喉を鳴らした
「じゃあその友達っていうのは…?」
「高校に入ると同時に別れちゃったけど。それからしばらくして彼の学校の同じ部活だったっていう子から、彼が転校したことを聞いたんだ」
「え…?」
「僕も転校が決まってたんだけど。ショックだったな。初めて出来た友達だったから」
そう言ってライアンくんは遠くを見つめた
ミルクティー色の髪が風に揺れる
「ライアンくん帰ろう」
「……うん」
なんとか掛けた声に、ライアンくんが微笑んでくれた