あたしの甘ーい幼なじみ
「嬉しいなー終聖とのお昼ご飯」
「うげ、くっつくな。っていうかミシェルなかに持って入んな」
「いいじゃーん」
なんだかんだ楽しそうじゃん
2人の姿を笑顔で見送った
「終聖、ここの生活には馴れた?」
カレーライスを食べながら、ライアンが俺を見た
「それはお前のセリフじゃないか?」
お前のほうがここでの生活短いんだし
「まぁそうだね。でも心配で。終聖も、俺と同じだから」
「………」
同じ、か
「まさかこんなとこで会えるとはね。こっちにいるとは聞いてたけど」
「聞いてた?」
「うん。あれはたしかー…前の学校のハンド部の子かな」
とんかつを食べようとしていた箸が止まる
「…終聖?」
「そいつ、何か言ってたか?」
「え?ううんなにも。ただ終聖はもういないんだって言ってた」
「…そっか」
「なにかあったの?」
「別に」
コップの水を一気に飲み干す
何もなかった?
なかったんじゃない
消してしまったんだ
それで―――…
ここに逃げてきたんだ