あたしの甘ーい幼なじみ



「ちょっと聞いたけど、ハンド辞めたんだって?」


「転校したんだから当然だろ」


「なにも辞めることなかったのに」


「こっちに来る用があっただけ。」


「終聖、」


「ライアン、このこと羽衣子には言うな」


「え?なんで?」


「なんでも。じゃなきゃミシェルを校舎に入れるの認めねぇぞ」


「わわわかった!それは困るから。」


「じゃ、よろしく」





やっとのことでここに逃げてきたのにバレたらおしまいだ


俺のためじゃない

あいつらのためだー…




「でも終聖、いいの?」


「なにが」


「戻らなくて。ハンドうまかったんだよね」





なにも知らないライアンは俺に笑いかける



「………いいんだ」





あの時俺は全てを捨てたから







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