あたしの甘ーい幼なじみ



「ね、羽衣子」


ん……?

ちょいちょいと手招きされ、和美ちゃんに寄る



「なに?」


「本当は違うんでしょ」

「え?」


「そのケガ。誰かになんかされた?」


「和美ちゃん…」


「隠せると思った?無理よあたしの目はごまかせないわ」


ふん、と鼻で笑う


適わないなぁ和美ちゃんには

隠そうと思ったのにな

仕方なくあたしは荷物を運んでいた階段から落ちたこと

誰かに突き落としたことを話した



「……最低ね、そいつ」


聞き終えたあとの和美ちゃんは美人が台無しなくらい怖い顔をしていた



「でもあたしの不注意でもあるし」


「羽衣子はなにも悪くない。そんな汚い手使ったその人が悪いの」


あたしのためにそんなに怒ってくれるんだ



「ありがとね、和美ちゃん」


「そんなのはいいけど。久賀くんは知ってるの?」


「うん。終聖には言ったから」


「そう。それならよかった。今度なにかあったらいいなさいよ?懲らしめてやるから」


和美ちゃん、怖いです


「ありがとう。」


でもその必要はないと思うな




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