あたしの甘ーい幼なじみ
「ねぇ終聖ー」
「なに?」
ほら、普通じゃありえないけど松葉杖をつきながら笑顔で俺のところに来るこいつ
「あたし、これじゃあ体育祭出れないよね?」
シュンと肩が落ちた
なんだよ、あんなにいやがってたのに出れないのは悲しいんだ?
「みんなとの思い出なのに……クラス優勝ー…」
あーそういうことか
先生もかなりの気合いだったしな
まあさすがに昨日は落ち込んでたな
自分が用事を頼んだせいで生徒がケガしたって
でもそれはもちろん先生のせいじゃないし、クラス優勝することでその悔しさをかき消すって逆に熱血を煽ってしまったらしい
「まぁ、任せろって」
ポンっと肩を叩く
「終聖?」
「俺が羽衣子の分も出てやる」
「えっ?」
「それで、クラス優勝に導いてやるよ」
ついでに羽衣子をこんな目にあわせたやつもボコボコにしてやる
うおーなんか俺も燃えてきた!!
「なんだ久賀、やる気だな!」
「はい!」
先生の声にも反応した俺は、馬鹿なのか?