あたしの甘ーい幼なじみ
『続きましてプログラムナンバー10借り物競争です』
あ、あたしが出る予定だったやつ!
グラウンドには出場する人たちが集まっていた
いた!
そのなかにしっかりと終聖の姿を捉えた
出てくれたんだ
『それではルールを説明します』
アナウンスが流れている間にサッカーボールやなわとび、ハチマキなどのアイテムがグラウンドにばらまかれた
『これからカードを空高くに投げます。自分がこれだ!と思ったカードを掴んでその中にかかれた指示に従ってください。あなたの借り物はなにかな?』
自分が出てるみたいにどきどきする
『それじゃあ始めます。よーい……ドーン!!!』
その声と同時に勢いよくばらまかれたカードを出場者が掴んでいく
「サッカー部の人いませんかぁ?」
「マジックできる人ー」
「青いヘアピンつけてる人!」
声かけをして条件に合った人をそれぞれが捜している
人なんだぁ借り物って
あ、終聖がカード見てる
なんてかかれてたんだろ?
って、あれ?