あたしの甘ーい幼なじみ
そんな3人に現実を見せるためか、ご丁寧に鏡を差し出すライアンくん
「嘘でしょ、こんな…っ」
「恥ずかしくてもう生きてけないわ…」
自分達の姿にがっくりと肩を落とした
「んま、こんなもんだろ」
あたしよりも喜んでる終聖はあたしの隣に立った
「そんな断髪もな、羽衣子が受けた苦しみには適わないんだからな。許されたと思うな」
「……っごめ…なさ…っ」
重くて冷たい言葉に女の子達は泣きながらその場を逃げるように去っていった
「こんなにすることなかったのに」
衝撃的な断髪式のあと。あたしは終聖に向かって呟いた
「あれでもまだ手加減したほうだよ」
「あれで?」
「蹴り入れてやろうかと思ったけど、相手は女の子だからさ」
フンっと鼻で笑った
男の子だったら蹴り?
考え方がめちゃくちゃ
でもー…
「…ありがとね」
嬉しかった
終聖がそんなにあたしのこと思ってくれてて