あたしの甘ーい幼なじみ
「お別れパーティーしなきゃね」
「いえ、そんな気を遣わないでください」
「なに言ってるの」
「お別れなんてしませんよ。俺、またここに戻ってくるんですから」
にこりと終聖が笑った
「……まぁ、そうね」
「出発のときはいつも通りでいてください。そのほうが落ち着きますから」
出発のとき――…
そう思うと胸が締め付けられる
あたしの隣から終聖がいなくなる……
「じゃあ今日は大切な日じゃない」