あたしの甘ーい幼なじみ






「じゃあ、行くな」




「うん…っ」





たくさんの人たちに紛れるように、終聖が電車に乗り込む






「気をつけろよ終聖」




「たまには連絡しろよ」




「おー」





手を上げて電車に乗り込む後ろ姿を目に焼き付ける





大丈夫





あたし達の気持ちは切れたりしない




何年何十年経っても変わらない






「羽衣子」





「終聖…っ」






ほんの数秒見つめ合う






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