あたしの甘ーい幼なじみ




ふわふわ、ふわふわ。



あたしは1人、あのときからずっと、夢の中。




「今日はなにがあったの?」




そう言うと、
電話越しの笑い声があたしをくすぐった。




『羽衣子、電話したらいつもそれ』




電話越しに聞こえる声は、いつにもまして低くてドキドキする。



それは、今も変わらない。




「だって……」




不安なんだもん。



離れてる時間が長いと、終聖を遠くに感じてしまって。



そのまま気持ちも離れてしまうんじゃないかって思ったら、何を話せばいいかなんてわからなくなる。




< 509 / 536 >

この作品をシェア

pagetop