あたしの甘ーい幼なじみ
『不安になった?』
ドキッと心臓がはねる。
……バレてる。
終聖はあたしの考えなんてお見通し。
隠し事なんて、何一つできない。
「……うん、少し」
『うそつけ』
「え?」
『かなり、だろ?』
――う゛。
なによ、わかってるなら聞かないでよ。
プクッと頬を膨らませる。
寂しいよ、不安だよ、すごく。
だけど、その気持ちをこの2年間伝えたことはなかった。
だってそんなの言ったら重いでしょ?
それに、離れてるんだから言ったってどうしようもないじゃん。
それに……。