あたしの甘ーい幼なじみ
口に出した瞬間、あたしの頬を涙が伝った。
今まで言えなかった本当の気持ち。
胸にしまい込んでた寂しい思い。
「本当は、今すぐにでも会いたい。でも、終聖は夢に向かってるから応援したいんだもん……」
あたしが邪魔になんてなりたくない。
誰よりも終聖が大切だから。大好きだから。
だから今日まで頑張ってこれたんだ。
隣にいなくたって、終聖の存在があたしを強くしてくれてる。
背中を支えてくれてるんだから。
『……バカ、羽衣子』
「バカ!?あたしがせっかく……」