あたしの甘ーい幼なじみ
なに、最高のプレゼントって!?
見上げると終聖がニヤリと笑った。
……ん?なんだか久々に嫌な予感。
「じゃ、行くぞ」
「えっ!?どこに?」
手を引かれて慌ててあたしは歩き出す。
せっかくのクリスマスなのに、なぜだか街とは反対方向に向かう終聖。
な、な、なに!?
「どこって、お前んち」
「え?あぁ、パパ達に会いに行くんだ?」
久しぶりだしね。きっと喜ぶよ。
「あぁ、そう。挨拶をしにね」
ニヤリと笑う終聖の思惑になんて、あたしは気づかなかった。