あたしの甘ーい幼なじみ



ずっと会ってなかったのに、終聖との会話はなんだか弾むな。




「……ってもまぁ、すっからかんだけどな」





部屋の中は、たしかに何もない。


実際ここはもうずっと使われていないから、仕方ないんだけど。




「そういや俺、寝るのどうすんの」



「お客さん用のお布団、あとで持ってくるよ」




ベッドもないのは、さすがに可哀想だもんね。





「ふーん。お前は?ベッド?」




「え?うん」




あたしの返事を聞いてから、ちょっと考えてる終聖。




どうかしたの?





「……変わらねぇ?」



「は?」




「俺、ベッドで寝てぇもん」




もん、って…あたしにここで寝ろってこと!?




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