あたしの甘ーい幼なじみ
「終聖?」
「……人違いじゃねぇ?」
「「えっ」」
「俺、前の学校でも部活してねぇし」
「そうなのかぁ?なんだ、
同級生なのにすげぇって憧れてた人に会えたと思ったのに、残念だなぁ」
シュンとなる大川くん。
なんだか子犬みたい…
「…たしかに黒髪だったし、久賀くんとはちょっと雰囲気が違うかも」
うーんそうだ、気のせいだ、人違いだ。
と大川くんは納得したようだ。
それからは、なにも喋らなくなった終聖。
さっき大川くんの言葉を聞いたとき、一瞬だけ終聖の目が見開かれた気がしたのは、気のせい?
そのままお昼は過ぎていった