あたしの甘ーい幼なじみ
「今、何時間目なの?」
そういえば、あたしどれくらいここにいるんだろう
「もう放課後。先生は、お前が起きたら帰るようにってさ」
「えっ?」
放課後!?じゃああたし
「お昼からずっとここ!?」
「そ。本当よく寝るよ」
「そんなぁぁぁ」
なんだか、損した気分だよ…
「あっ、和美ちゃんは?」
「あぁ椎原さん、かなり心配してたよ」
「そっかぁ」
隣で倒れちゃったんだもん。
周りのみんなにも迷惑かけたよね。
和美ちゃん、ごめんねー
「んで?」
「え……っで?」
「もう大丈夫か?」
「うん?」
なんか、終聖が優しい?
「なら、いいや。じゃあ帰るぞ」
パイプ椅子から勢いよく立ち上がり、終聖はリュックを背負った。