あたしの甘ーい幼なじみ
「え」
「……なにしてんの?」
固まるあたし
もしかしてもしかして
「一緒に帰ってくれる、とか?」
「当たり前。病人1人で帰すわけにはいかねぇだろ」
えええ……!?
あんぐりと口を開ける
「…なんだよ…」
「終聖、案外優しいとこもあるんだね」
「はぁ?」
感心しちゃった、あたし
「お前、俺をなんと思ってたわけ?」
え……
そりゃあ悪魔みたいな男の子です、なんてもちろん言えないよね
「いやぁ、別に?」
「…あやしいな」
「あやしくないあやしくない」
こんなこと思ってるなんて知られたら、どうなるかが怖くて言えないよ!
「じゃ、帰りますか」
「うん」
そしてあたし達は保健室を出た。