水面に映る影は永遠へ続く


彼も私が出した大声に驚いているようだった。



「大丈夫か、妃絽?ぼうっとしてたみたいだけど。何処か調子でも悪いのか?」



「何でもない。それより、どうしたの、藤堂さん?」



私の言葉を安心したのか、藤堂さんはほっとしたように肩を落とす。



そして、気を取り直したように口を開いた。





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