水面に映る影は永遠へ続く


「副長、昼餉です」



「済まねぇな、斎藤」



「…いえ」



俺は妃絽の手を片手で握り、あいた片手で斎藤が差し出して来た昼餉の握り飯を食べた。



少し前までは普通の御膳だったが、あまり食欲がなかった俺は斎藤に言って握り飯にしてもらった。



握り飯は三つあるうち一つ食べ、二つ残した。






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