水面に映る影は永遠へ続く


「お父さんが喜んでるよ。良かったね、『水影(ミカゲ)』」



「水影?」



「この子の名前。前に話したでしょ?私が眠り続けた時、大きくなったこの子と会ったって…。その時に言ってたの」



あの時、私の手を握った男の子は自分のことを『水影』と言っていた。



あの子はきっと今、生まれた我が子に違いない…。



だから、この子の名前は『水影』にした。






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