水面に映る影は永遠へ続く


「夏樹のくせにあたしの揚げ足取るなんて…」



繭は顔を真っ赤にしながら俺の手を握り返して来た。



太陽に反射して、彼女の左手の薬指にはめられた指輪が光った。



俺は繭の方を向くと、そっとキスした。



「あーっ!夏樹君と繭ちゃんがちゅーしてる!」



突然聞こえた子供達の声に俺と繭はビクリと肩を揺らした。





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