先生の彼女
あたしの心を読み取ったみたいに
先生が答えた。
「そっか………」
確かに、そうなんだった。
「それで、花束?」
「まぁな?……一応彼氏でもあるし一緒に祝いたかったわけ」
先生の気づかいに涙が溢れた。
「おぃ…なんで泣くんだよ?」
「だって~…っぇ……」
あたしが泣き始めると、
頬に添えてた手で今度はあたしの
頭を撫でてくれた。
「ありがとぉ……」
泣きながらで、
言葉があやふやだったけど、
先生をきちんと見つめながら言った。
「おぅ」
小さく答えた先生も、
微かに顔が赤かった。