先生の彼女




「えっと………だから、その……」



「おい…俺の話最後まで聞けよ」



ばっとみんなが先生の声で


向き直る。



「黙っててわるかったけど、卒業したら結婚する……」



「うそっ!!!!」



女子の発狂と男子の冷やかしが


混ざりあう。






「な?弥冬」



首を傾けて、あたしに話をふってきた。


「…………っ」



恥ずかしさでなにも言えないでいると、



ポンと背中を優しく蓮佳が


押してくれた。







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