先生の彼女



「かっ…可愛くなんてないですょお…!」




「お前みたいな女、ニュータイプ♪」




また子供みたいな笑顔であたしの前の席に座った。




あたしの席は窓際の一番後ろ。




本当は出席番号順なんだけど、



先生が「めんどいから、適当に座れな?あ、前に座ったら数学の成績上げてやるよ?」

なんて言うから、



女子は特に最初は先生を嫌がっていた男子までもが前の席を争っていた。




あたしは、それに乗り遅れて一番後ろ。



蓮佳は、「弥冬も大切だけど、数学はもっと大事!!!」とか言って



頑張って一番前の席を取っていた。



さすが、蓮佳だよ……




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