先生の彼女
「あたしの分まで幸せになんなきゃ許さない………あたしのことは、気にしないで?大丈夫だからさ…!!」
って、優しく微笑んでくれた。
「ありがとう………」
溢れそうになった涙に気づかれないようにあたしは、下を向いた。
「よくわかんないこと、言ってないで早く教室戻れよ~」
「なにそれー!! 先生にとっても、良いことなのに!?」
「そりゃ、ありがたいな」
相変わらず、緩い先生。
だけど、深く聞いてこない先生、
さりげない優しさが胸に染みた。