先生の彼女
あたし、
さっき先生と話してたんだ。
なんだか納得。
「お前、名前なんて言うの?」
「あたしは、蓮佳ですっ! 」
「いや、お前じゃなくてお前」
あたしを指差してニコッと笑う。
無邪気な笑顔だなぁ…
「無視か?」
いけない、ボーッとしてた。
「あたしはっ……久佐野 弥冬です」
「せんせー!あたしは無視なの~!?」
隣で先生に文句言ってる蓮佳。
なんか、ごめん。
「お~…お前は蓮佳だろ!? ちゃんと覚えてるから」
「わぁい! 嬉しいっ♪」
さりげなく先生の腕にくっついてる蓮佳。
随分積極的………。
「お前は…久佐野だろ?なんて呼べば良い?」