先生の彼女




あたし、



さっき先生と話してたんだ。



なんだか納得。





「お前、名前なんて言うの?」



「あたしは、蓮佳ですっ! 」



「いや、お前じゃなくてお前」




あたしを指差してニコッと笑う。




無邪気な笑顔だなぁ…




「無視か?」




いけない、ボーッとしてた。



「あたしはっ……久佐野 弥冬です」



「せんせー!あたしは無視なの~!?」




隣で先生に文句言ってる蓮佳。




なんか、ごめん。




「お~…お前は蓮佳だろ!? ちゃんと覚えてるから」




「わぁい! 嬉しいっ♪」




さりげなく先生の腕にくっついてる蓮佳。



随分積極的………。





「お前は…久佐野だろ?なんて呼べば良い?」




< 8 / 196 >

この作品をシェア

pagetop