クールな総長と無自覚女総長?!
「は…?1人でこんな……」
アタシに潰すとか言ってた女が呆然と仲間達を見てた。
「だから、言ったでしょ?」
アタシはニッコリ笑う。
「流石月華の総長様ね。」
「それは、どーも。」
ニコニコ笑ったままのアタシ。
「ハッ…!ますます敵にしたくなくなったわ。…また改めて伺うわ。今度は総長も一緒に。」
楽しそうに笑って、弾んだ声でそう言って女は、この場を離れてく。
「待てよ。」
アタシは女を呼び止めた。
「何かしら?」
「忘れモノ。」
アタシは振り返った女に、足元にいる奴らを指差した。
「あぁ…。しばらくしたら起きるだろうし、子供じゃないんだから自分で戻ってこれるでしょ。」
―ブチン―
女の言葉にとうとうアタシの堪忍袋の緒がキレた。