演じる私を愛した貴方
「そ、亮太さん。消防士なんよ」

亮太の方に向き直って、今度は匠を紹介する。

「幼なじみの匠。今は東京で劇団に入っちょうんよ」

「へー。よろしく」

「こちらこそよろしく。遥って何でもトロいからイライラするでしょ」

「余計なこと言わんでよ!」

そんな調子で何分間か、図書館の人に注意されるまで話して、匠と別れた。
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