逃げた花嫁 21世紀編

赤いお花

「はぁ………」

「ふぅ……」

「孝子さんさっきから溜息ばかりついてどうしたの?」


同期の桜子さんが心配顔をして聞いてきた。

「ありがとう…大丈夫よ」


作り笑いで返事をした

つもりだった…。


「「全然大丈夫て顔じゃないよ」」


先日の女子会メンバーの二人も加わり心配されてる。


「ひょっとして………化学のテストが出来なかったの…?」


「大丈夫……たぶん。」


心配かけてごめんなさい。


今日の化学のテストは竹君さんのスパルタ指導のおかげで出来た。

私、気がつけば溜息ばかりしてる…。


竹君さんが時たまに見せる……
自信がなさそうな切ない瞳…。


はぁ…気になる…。


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