逃げた花嫁 21世紀編
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「本当に華ちやん大きくなったな!」


「や~ね~。パパは
二十歳のお嬢さんに『大きくなった』はないわよ。


「そうか―?
悪い 悪い ハハハ…」

「本当よ。ごめんなさいね 華ちやん。

でも本当に見違えちゃったわ。
綺麗なお嬢さんになって」

「恥ずかしいから止めてください~~」


私はリビングで大伯父夫婦とお茶をしている。



秀おじさんと江代おばさん。


秀おじさんは大の愛妻家で江代おばさんがいない人生なんて考えられないと豪語してる。

「私も秀おじさんみたいな愛妻家の旦那様が欲しいなぁ~」


そんな事を言ったが結婚なんて全然考えてもいない私はお茶請けのクッキーをつまんでいた。


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